語学マインドが整うブログへようこそ。
このブログでは通訳者、語学講師、語学学習者として活動する
私自身の日々の学びや気づきをシェアしています。
今日から数日にわたって、通訳者に必要なスキルについて書きたいなと思っています。
私個人が日頃から感じていることですので、
通訳者全員がそう感じているかどうかはわかりません。
あくまで個人として思っていることをシェアしていきますので
もし興味を持ってくださる方がいたらぜひ読んでいってくださいね。
私が通訳者として活動を始めたのは、
大学生の頃です。
もちろん、その頃はインドネシア語は勉強していなかったので
英語の通訳をしていました。
ある国際的なNGOの会議通訳のお手伝いをさせてもらう機会が数回ありましたが、
もったいないことに正直、今思えばこの時、通訳者としての力は全くありませんでした。足手まといになっていたと思います。
先輩たちがとても優しくて、追い出されなかったのだと思います。
さて、その後、私はアメリカの大学院で学びましたが、
大学院入学のためにTOEFLを受験。
確かその時のシステムのスコアで620点でした。
海外の大学院に入学できるのは当時580−600点と言われていたので
TOEFLのスコアだけ見れば全く問題のない優秀な成績です。
そして、死ぬほど大変だったアメリカの大学院で学びに学んだ後、
東京に本帰国して受験したTOEICでは920点を取りました。
まあ、悪くはない点数ですよね。
外資系で仕事をするには800点あるといいと言われますので
こちらも優秀な成績な方だったと思います。
しかし、TOEFL620点、TOEIC920点だった私ですが、
通訳は全くできませんでした。
大失敗したことも何度もあります。
単に英語力が足りなかったのです。
私は自分自身が英語が全然聞き取れない、全然話せない、という時期が
長かったので、その理由もよくわかっているし、
点数がいい割にリスニングができない、という受講生の気持ちもわかります。
そしてその対策も知っているつもりです。
自分自身がこの弱点をもっと早くに克服したかったという思いが強いため、
自分自身の体験をもとに語学マインドアカデミーの
英語講座のカリキュラムを組んでいます。
私のカリキュラムは正直、かなり特殊だと思います。
生徒さんによっては、難しすぎる、とか、
合わない、という方もいると思います。
なかなか伸びを感じることができない方もいるかもしれません。
もちろんそれはそれぞれ学ぶ方法が違うからだとも思いますが、
私の学び方は、すごく楽しいかというとそうではないからだと思います。
語学は結局受け身では身に付かず、
楽しいだけでは身に付かず、
ある一定の期間、しっかりやり切ること、
アウトプットとインプットを
両方がっつりとすることが求められます。
それを両方できるスクールを目指しています。
さて、ちょっと前置きが長くなりましたが、
通訳者に必要なスキルの一つ目は、
なんと言ってもリーディングです。
つまり、読解です。
なぜかというと、多くの通訳の仕事は
その仕事の内容を事前に調べて、両言語で
スムーズに通訳ができるように準備をしないといけないからです。
会議が専門的になればなるほど、事前準備は時間がかかります。
しかし、この会議の資料が前日に届くこともザラです。
資料がその日になって届くこともあります。
または資料が来ないということも、稀にあります。
その時は自分でリサーチをするしかないのですが。
(リサーチについては別記事で書きます)
資料をざざっと見て、どんな会議になりそうなのか
想像をして、必要になり得る単語リストを作ったり、
イメージしておくことが必要です。
ということで、読む力は絶対的に必要です。
読解力が足りない、という方は通訳になるにはちょっとまだ
早いかなと思います。
読解力がなくてもできる仕事はあるかもしれませんが
仕事の幅は大幅に減りますので
読むことは好きな方が楽です。
私はTOEIC920点だった時は、読む力が弱かったです。
大学院生の時も、テキストを読むのがとても遅かったし、
きちんと読めていませんでした。
これはやっぱり、サイトラを続けて正しく読む力をつけていくしかないと思っています。
今日はこの辺で!
それではまた〜!