語学ママブログへのご訪問、ありがとうございます。
昨日、美術教育のオンラインコースで学んでいます、という内容でブログを書いたばかりですが、早速学んだことを皆さんに共有させていただこうと思い、パソコンを開きました。
自粛生活が続く日々。
お子さんがお絵かきをして、それを見せてくれる、というやりとりは、お絵かき好きなお子さんがいたらよくある風景かと思います。
私が学んでいる美術教育の教材に、その時の典型的なよくない親の反応について書いてありましたので、翻訳して羅列しますね。(出典は、National Association for the Education of Young Childrenです。)
❌1、褒める「素敵な絵だね。」→その後の会話が続かなくなる。
❌2、判断を下す「いい絵だね。」→子どもにとって面白みのない会話。
❌3、高く評価する「私、この絵が大好きだわ!」→子どもは、大人を喜ばせるために描いているのではない。
❌4、質問する「これは、何を描いたの?」→子どもは言葉にできないものも書く。
❌5、探る「これについて何か教えて。」→4より若干遠回しな聞き方。
❌6、訂正する「トラにはしま模様があるんだよ」→現実社会をそのまま書く必要はない。
ああ、耳が痛い。。。
同じレポートには、ありがたいことに、好ましい親の反応の仕方についても書いてありました。
まずは、何も言わずにニッコリ微笑むこと。
(この間にどんな絵を描いたのかじっくりと見つつ、なんとコメントするか考える。)
「いい絵だね。」と言ったコメントをしないようにじっくりと考えましょう。
この何も言わない時間の一番大事なポイントは、親がコメントする前に、子供が自分の絵について語るチャンスを与えるためだそうです。
そして、お子さんが書いている作品の芸術的な要素について注目します。
1、色
2、線
3、大きさ、容量
4、模様
5、かたち
6、スペース、空間
7、手触り、質感
それから、お子さんの作品のこう言った要素についてコメントしていくことを推奨されていました。
推奨される最初に発するコメント例1:抽象画(何を書いているかはっきりわからない)の場合
「模様が綺麗だね〜!」
「たくさん線を描いたね。」
「波の色がそれぞれ違うね。ここは緑だね。」
「Mの文字は青色だね」
ちょっとハードルが高いのですが、できればご自分でアート関連の資料や本などを読んで、表現方法を学びながら、親として子供の作品を褒める表現を学んだ方が良いというアドバイスもありました。
要するに、絵の全体に対するコメントは控え、アートの要素のみを親は注目してコメントするということでしょうか。
全体に対するコメントはあくまでも子供がしてくれるのを待つのです。
もしお子さんが「これは火事の絵なんだ。消防車と燃えている家だよ。」と言ったように自分から説明をしてくれたら、「そうなんだ。一生懸命消防車と火を書いたね。」「いろいろな色を使って楽しくかけたのがわかるね。」「。。ちゃんが書いた絵の中でたくさんのことが起きているね!」と言ったコメントができます。
推奨される最初に発するコメント例2:具象画の場合
家や車などどう見ても何を書いたかわかる絵の場合、
「色とりどりの絵だね。家、草、森、、、。絵の一番下に緑色を塗ったんだね。」
「太陽が雲の中から覗いているね。」
はっきりしている場合は、書かれているものの名前を親が子供から聞かなくても言って構わないそうです。
そして、この最初に発するコメントをした後、どう言ってあげるかと言うことですが。
「見せてくれてありがとう。」
「たくさんの形が描かれてるから、長い時間頑張ったでしょう?」
「今日は一生懸命描いたね。」
「。。ちゃんは、この絵を誇りに思うでしょう?」(この日本語、なんか抵抗ありますね。。。proudという単語はとても和訳しづらいです。原文は、You are so proud of your work, aren't you?なんですが。素敵だと思うでしょう?と訳してしまって良いのかもしれません。)
もし、子供が絵について後悔していることや、悔しくて泣き出したりしているところがあれば、あくまでも作品の材料や美術的な要素に限ってアドバイスをしてあげると良いそうです。
まとめ
子供の描いた絵にコメントするときは、一呼吸おく。
褒めたり貶したりはしないこと。
あくまでもコメントするときは、美術的な要素に限ること。
なかなか難しいことですが、なるほど、と思いました。
子どもたちの個性を伸ばしてあげるお家時間にしてあげられたらいいですよね。
参考までにシェアさせていただきました。