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(全文和訳)ジャカルタに住む駐在妻の人生の転機

語学ママブログへのご訪問、ありがとうございます。

 

早速ですが本題です。

インスタでもお知らせしましたが、私の書いた英文エッセイがNow!Jakartaの最新号(10月号)に掲載されています。

 

800文字の長文ですし、専門用語もかなり満載。。読むのもなかなか大変かと思います。ということで、和訳しました。

 

日本人の私が、自分が書いた英文を和訳することになるとは。(面白いので強調してみました。。)

 

ちょっと笑えますが、もしよろしければ、読んでいただけたら嬉しいです。

 

以下、ほとんど原文に忠実に訳しましたが、若干意訳したり要約しているところがありますので、その辺りはご了承くださいませ。また原文は、こちらには載せません。

 

原文をネットで読みたい方は、、、

Jakarta!Now

Hayashi

Museum Nasional

 

このあたりの単語で検索してみてください笑

 

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ジャカルタ駐在妻に訪れた人生の転機

 

約10年前、夫からジャカルタに駐在になると言われた時、正直ジャカルタでの生活について全く想像ができませんでした。当時、私は幼い頃から夢見ていた通訳者として米系の企業の東京支店で勤務していました。大好きな通訳の仕事は辞めたくないという気持ちがありましたが、妊娠がわかり、夫なしの子育てこそ想像ができなかった私はジャカルタに行くことを決意。2012年の11月、3ヶ月の娘とともにジャカルタ入りしました。はじめは戸惑うことが多かったジャカルタ生活も、そのうち慣れていきました。

 

それから数ヶ月、ジャカルタという国際都市にいながら、日本人コミュニティにだけ所属している自分の生活になんだか物足りなさを感じるようになりました。支え合う雰囲気のある素晴らしい日本人コミュニティは大好きだったものの、通訳者として東京で忙しく働いていた経験もあったからか、いわゆる「駐在妻生活」に物足りなさを感じ始めていたのだと思います。

 

駐在生活を充実させるための何かを探し続けた結果、たどり着いたのはインドネシアン ヘリテイジ・ソサエティ(IHS)でした。IHSは、インドネシアの文化的遺産について学ぶことを目的とした非営利組織で、ジャカルタに駐在しに来ている外国人が多く活動しています。

 

私は、会員になって最初の年にスタディグループに入りました。プレゼンテーションを持ち回りでするのですが、私は自分の番がきたとき、ボロブドゥール寺院を題材にすることに決めました。インドネシアイスラム教徒が圧倒的に多いのに世界最大の仏教遺跡がインドネシアに存在することに驚きを覚えていたからです。勉強していく中でインドネシアの仏教の歴史にさらに魅力を感じて行きました。特に感銘を受けたのは、仏教国であるサイレンドラ王国とヒンズー国のサンジャヤ朝が共存していたことでした。このような宗教的共存の歴史を知ったことでインドネシアについてもっと知りたいと思うようになり、博物館ガイドの資格を取得。博物館ガイドコースで一番興味を持って学ぶことができたのは、やはり、インドネシアの仏教に関する歴史や文物でした。

 

インドネシアに仏教がもたらされたのは1世紀頃で、海のシルクロードを通じてやって来たインドの旅行者により伝わりました。釈尊によって説かれた仏教は、スリウィジャヤ王国時代にインドネシアで最盛期を迎えます。中国の訳経僧・義浄は、インドにわたる途中でインドネシアに寄り、7世紀のスリウィジャヤ王国に大きな影響を与えたと言われています。義浄の残した記録によると、当時、インドネシアは東南アジアで最大の仏教国で、千人もの仏教僧が学ぶ寺院があったということです。また、ヒンズー王国に勢力を拡大する際、仏教を強いることはなかったとも書き残しています。これらの仏教王国の平和共存の思想は、14世紀、ヒンズー王国であるマジャパヒト王国に受け継がれました。幸いにも、この時代の仏教文物である観音菩薩像やボロブドゥール遺跡の仏像などが国立博物館に展示されています。

 

 

現在、インドネシアの国民の9割がイスラム教徒ですが、「多様性の中の統一」というスローガンを掲げた同国には、多様な宗教が共生しています。ワヒド元大統領は、この素晴らしいインドネシアの特徴は、多様性を尊重する仏教の思想によりもたらされたと言及しています。

 

 

博物館ガイドコースを終えた今、自信を持って言えることは、インドネシアン ヘリテージソサエティこそが私がずっと求めていた場所であったということです。IHSでは、インドネシアに関する知識を得られると同時に、同じ志を持った多くの海外の友人と出会うことができました。皆が自分自身の可能性を広げるために挑戦し続けているので、ちょっと立ち話をしただけでも、何か新しい学びがあり、触発を受けています。

IHSのメンバーになったことは、私の人生において最高の選択であり、私の人生の転機にもなった貴重な歴史となりました。

 

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以上です。

英文を和訳したこともあり、、構成的に読みづらい箇所もたくさんあったと思いますが、最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。